赤坂1丁目エリアマーケティング
今週は地下鉄の駅があるためメジャーな地名ではあるのですが、意外と詳しく知らない方が多い赤坂1丁目エリアについてご紹介します。
【赤坂の基本情報】
南北は国体道路よりも南の警固3丁目と桜坂の境から昭和通りまで直線距離で約900m、東西は 大正通りから護国神社前の交差点前の池の間まで約900mのエリアで、1丁目はオフィス街、2丁目3丁目は住宅街が主な印象となります。
【赤坂1丁目ってどんなところ?】
人通りが多い地下鉄空港線赤坂駅の赤坂門交差点を含むエリアで、中央区の中でも屈指の集客力をもつ最重要エリアのひとつです。
皆様の中でも赤坂への出店を考えていらっしゃる方が多いと思いますが、赤坂のイメージを具体的に聞くと大体赤坂1丁目を想像している方が多いようです。
なぜ赤坂への出店を狙っている方が多いかというと、1日乗降客数約2万6千人を誇る赤坂駅の存在による人の回遊性の高さと法務局や裁判所が近い立地であることからこのエリア周辺にオフィスを構える企業数が多く、お客様の中でも高単価筆頭のビジネスマンが多い場所で昼も夜も戦えることが要因と言えます。
オフィスが動きにくい日曜日は来店数が落ちるという弱点もありますが、この点を勘案しても多くの業態にマッチできる万能型のエリアであると思います。
下の地図では赤坂1丁目の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
赤坂駅乗降者やスターバックスとドラッグイレブンの集客力の恩恵もあり、上の地図の赤坂駅マークがある赤坂門交差点が一番のホットポイントで、大正通りも昼夜問わず人通りが多いです。
ただ注意していただきたいのは、天神西通りと違いショッピング客が多いわけではないので、大正通りの歩行者は目的がありそこを通っていることが多く、ふらっと来店する頻度は西通りほど高くありません。
このため、大正通り沿いの路面物件での集客を過信しすぎると、うまく集客ができず高い家賃を賄えない状況に陥る可能性もあります。
それというのも、コンビニやドラッグストア、テイクアウトカフェなどであれば通るついでで立ち寄ることがあり、人通りの多さを売上に繋げやすく高い家賃を賄えますが、飲食店はそういうわけにいきません。
出店する側としては人通りが多い方が集客のイメージがしやすく安心できますが、立地がいい物件は人の目に触れることは多いものの、それだけでは来店理由になりにくいのです。
まず、コンビニはわざわざ遠い店舗に行く人は少ないですが、飲食店はある程度距離があるところへも行く動機を作れることが強みだということを理解しておく必要があります。
人通りの少ない裏通りでも、エリアに応じた集客戦略とリピート戦略をしっかり立て、安い家賃で大きなリターンが得られる状態が作れるという方向で出店計画を立てられる方が成功確率は高い傾向にあります。
【赤坂1丁目の狙い目】
赤坂1丁目の良い点は「オフィスやマンションが乱立しているため、この周辺を拠点にしている人が多い」ということです。赤坂のオフィスエリアのランチ利用はもちろんのこと、料理やサービスに満足すればディナー利用でもかなり常連客になりやすいという利点があります。
最大の狙い目は「大正通りから西に一本入った南北に伸びる路地」と「大名1丁目の交差点から西に伸びる路地」の2本がだと思います。
この2本の路地は大きな道ではなく人通りがそこまで多いわけではないため賃料は安めに設定されていることが多いです。
しかしながら、信号がないため抜け道として利用したり、赤坂駅を利用する方が通ったり、赤坂郵便局を利用する方など、頻度は高くないもののこの路地を利用したことがあるという方は結構多いのです。
またマンションの1階に飲食店物件がはいっており、ビルインよりも路面店の割合が多く、戦いやすいという物件が出やすいです。
是非、この路地に着目して物件を見直してみてください。
ここで、皆様の参考になりそうな赤坂1丁目地区で人気のお店をご紹介します。
・スパイス研究所 Boooost!
・馬力キング
・麺や兼虎
・東方遊酒菜ヌワラエリヤ
・泰元食堂
・bisとろタカギ
・大正亭
・大名ちんちん
・まぐろやナポレオン
・やま中
・まるたんや
・うどん大学
・もつ竜
・うたがわ2
・囲炉裏の家 むくの木
・ラ・ターブル・ド・プロヴァンス
・ポラポラ食堂
・いっとく食堂
・赤坂馳走咲楽
この中から人気店についてご紹介したいと思います。
『スパイス研究所Boooost!』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40042033/
Facebookページ↓
https://www.facebook.com/Lab.Boooost/
福岡市中央区赤坂1丁目6-5松村ビル2A
赤坂のハローワークの南の角を西に入った通りの中ほどに赤い看板で「スパイス研究所」とあり建物の1階と2階の間に黒い大きな看板でBoooost!と書かれているのが、目印のお店です。建物奥の階段を上がり2階の突き当りで営業しています。
南インドの装飾はされているもののシンプルな内装で、カウンター8席とテーブル2名席のこじんまりとした店内です。
料理はしっかりとスパイスが効いたルーの上にピクルスや惣菜が載っており、混ぜながらいただくスタイルの本格的な南インドカレーでインディカ米(バスマティラライス)を使用しているため慣れていない人は最初食べづらく、違和感をおぼえることもあるようです。
しかし、絶妙なスパイスとピクルスの酸味、惣菜を混ぜていく毎にどんどん変化する味に虜になり、食べログのコメント欄でも再来店コメントしている方が他店より多く感じます。
こちらのお店は赤坂という行きやすい立地条件ですが、大正通りから脇道に入ったところと古いビルの2階奥という物件のため賃料も安く、目を引く看板を使いうまくお客様をとり入れて根強いファンを増やしており、安定して営業しているお店といえます。
こだわりが強い業態で個人経営をされる場合、こちらのお店のように立地は悪くないけれど少し不利に見える物件で賃料が安いところで営業すると不安要素が少なく思い通りの料理をふるまうことができるのかもしれません。
『うどん大学』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40031799/
福岡市中央区赤坂1丁目10-1丸徳ビル1F
こちらは大正通りの赤坂門の交差点のひとつ南側の通りを西に入ってすぐのところにあるうどん屋です。
最近は博多の柔らかいうどんも名が知れていますが、こちらのお店のうどんはほどよいコシがあるつるつるとした手打ちの細麺で釜揚げの“あつ”と冷水でしめた“ひや”、ひやに熱い出汁を注ぐ“ぬる”という独特の呼び名があります。
1番人気は「すじ釜うどん」でつけ麺スタイルのうどんで、甘く味付けされお箸でホロホロとなるほど柔らかく煮込まれた牛すじが入ったお出汁に別皿に盛られた麺をつけていただきます。
普通のうどん屋さんとしても好評なのですが、こちらのお店は居酒屋メニューが豊富でお酒の種類も多く、仕事終わりに飲みに来ることもできるのです。
最近増えてきているうどん&居酒屋スタイルですが、ランチとしては強いうどん業態も夜はかなり弱く、うどんだけでは戦いづらいディナータイムを居酒屋スタイルでカバーできます。さらに言うと〆のラーメンは脂っぽくて胃もたれがするけれど、何か麺類が食べたいということでうどんや素麺を〆に選択する人が意外と多く、22時以降の需要はあるため何件も回るのが面倒な人や単身で自宅もしくは会社の近くで飲んで食べてサクッと帰りたい人には重宝しています。
このようにどんどん地価が上がっていき新しいお店が増えている福岡の流れに乗るためには、自分のお店の強みと集客が弱くなる時間帯に何が求められるのかを冷静に考え、強みを活かしつつ柔軟にメニュー展開していくことも大切なのではないでしょうか。
【最後に…】
いかがでしたでしょうか。天神や大名のように買い物で使うことが少ないため、近くに住んでいたり会社があったりしないとなかなか行かない赤坂なのですが、大手門側には三井住友海上、電通、読売新聞、ホンダと有名企業の支店が入っているオフィスビルが並び、オフィスが多い大名の西部からも歩いてすぐという立地と大正通りから一本入るだけで家賃がお手頃な物件もあり、小規模なお店を始められる方にはなかなかの穴場ではないかと思います。
詳しくはご紹介していませんが、人気店で名前を挙げたつけ麺屋の「麺や兼虎」や担々麺の「大名ちんちん」などはお昼時には行列ができるお店として口コミサイトで話題になっています。
福岡で店舗数が少ない業態は徒歩数分の差くらいであれば赤坂でも十分お客様を引っ張ることができ、料理の提供スピードを速くできる工夫をしつつあえて席数を抑え小規模なお店にすると行列ができやすく話題になりやすいのではないでしょうか。
【赤坂の基本情報】
南北は国体道路よりも南の警固3丁目と桜坂の境から昭和通りまで直線距離で約900m、東西は 大正通りから護国神社前の交差点前の池の間まで約900mのエリアで、1丁目はオフィス街、2丁目3丁目は住宅街が主な印象となります。
【赤坂1丁目ってどんなところ?】
人通りが多い地下鉄空港線赤坂駅の赤坂門交差点を含むエリアで、中央区の中でも屈指の集客力をもつ最重要エリアのひとつです。
皆様の中でも赤坂への出店を考えていらっしゃる方が多いと思いますが、赤坂のイメージを具体的に聞くと大体赤坂1丁目を想像している方が多いようです。
なぜ赤坂への出店を狙っている方が多いかというと、1日乗降客数約2万6千人を誇る赤坂駅の存在による人の回遊性の高さと法務局や裁判所が近い立地であることからこのエリア周辺にオフィスを構える企業数が多く、お客様の中でも高単価筆頭のビジネスマンが多い場所で昼も夜も戦えることが要因と言えます。
オフィスが動きにくい日曜日は来店数が落ちるという弱点もありますが、この点を勘案しても多くの業態にマッチできる万能型のエリアであると思います。
下の地図では赤坂1丁目の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
赤坂駅乗降者やスターバックスとドラッグイレブンの集客力の恩恵もあり、上の地図の赤坂駅マークがある赤坂門交差点が一番のホットポイントで、大正通りも昼夜問わず人通りが多いです。
ただ注意していただきたいのは、天神西通りと違いショッピング客が多いわけではないので、大正通りの歩行者は目的がありそこを通っていることが多く、ふらっと来店する頻度は西通りほど高くありません。
このため、大正通り沿いの路面物件での集客を過信しすぎると、うまく集客ができず高い家賃を賄えない状況に陥る可能性もあります。
それというのも、コンビニやドラッグストア、テイクアウトカフェなどであれば通るついでで立ち寄ることがあり、人通りの多さを売上に繋げやすく高い家賃を賄えますが、飲食店はそういうわけにいきません。
出店する側としては人通りが多い方が集客のイメージがしやすく安心できますが、立地がいい物件は人の目に触れることは多いものの、それだけでは来店理由になりにくいのです。
まず、コンビニはわざわざ遠い店舗に行く人は少ないですが、飲食店はある程度距離があるところへも行く動機を作れることが強みだということを理解しておく必要があります。
人通りの少ない裏通りでも、エリアに応じた集客戦略とリピート戦略をしっかり立て、安い家賃で大きなリターンが得られる状態が作れるという方向で出店計画を立てられる方が成功確率は高い傾向にあります。
【赤坂1丁目の狙い目】
赤坂1丁目の良い点は「オフィスやマンションが乱立しているため、この周辺を拠点にしている人が多い」ということです。赤坂のオフィスエリアのランチ利用はもちろんのこと、料理やサービスに満足すればディナー利用でもかなり常連客になりやすいという利点があります。
最大の狙い目は「大正通りから西に一本入った南北に伸びる路地」と「大名1丁目の交差点から西に伸びる路地」の2本がだと思います。
この2本の路地は大きな道ではなく人通りがそこまで多いわけではないため賃料は安めに設定されていることが多いです。
しかしながら、信号がないため抜け道として利用したり、赤坂駅を利用する方が通ったり、赤坂郵便局を利用する方など、頻度は高くないもののこの路地を利用したことがあるという方は結構多いのです。
またマンションの1階に飲食店物件がはいっており、ビルインよりも路面店の割合が多く、戦いやすいという物件が出やすいです。
是非、この路地に着目して物件を見直してみてください。
ここで、皆様の参考になりそうな赤坂1丁目地区で人気のお店をご紹介します。
・スパイス研究所 Boooost!
・馬力キング
・麺や兼虎
・東方遊酒菜ヌワラエリヤ
・泰元食堂
・bisとろタカギ
・大正亭
・大名ちんちん
・まぐろやナポレオン
・やま中
・まるたんや
・うどん大学
・もつ竜
・うたがわ2
・囲炉裏の家 むくの木
・ラ・ターブル・ド・プロヴァンス
・ポラポラ食堂
・いっとく食堂
・赤坂馳走咲楽
この中から人気店についてご紹介したいと思います。
『スパイス研究所Boooost!』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40042033/
Facebookページ↓
https://www.facebook.com/Lab.Boooost/
福岡市中央区赤坂1丁目6-5松村ビル2A
赤坂のハローワークの南の角を西に入った通りの中ほどに赤い看板で「スパイス研究所」とあり建物の1階と2階の間に黒い大きな看板でBoooost!と書かれているのが、目印のお店です。建物奥の階段を上がり2階の突き当りで営業しています。
南インドの装飾はされているもののシンプルな内装で、カウンター8席とテーブル2名席のこじんまりとした店内です。
料理はしっかりとスパイスが効いたルーの上にピクルスや惣菜が載っており、混ぜながらいただくスタイルの本格的な南インドカレーでインディカ米(バスマティラライス)を使用しているため慣れていない人は最初食べづらく、違和感をおぼえることもあるようです。
しかし、絶妙なスパイスとピクルスの酸味、惣菜を混ぜていく毎にどんどん変化する味に虜になり、食べログのコメント欄でも再来店コメントしている方が他店より多く感じます。
こちらのお店は赤坂という行きやすい立地条件ですが、大正通りから脇道に入ったところと古いビルの2階奥という物件のため賃料も安く、目を引く看板を使いうまくお客様をとり入れて根強いファンを増やしており、安定して営業しているお店といえます。
こだわりが強い業態で個人経営をされる場合、こちらのお店のように立地は悪くないけれど少し不利に見える物件で賃料が安いところで営業すると不安要素が少なく思い通りの料理をふるまうことができるのかもしれません。
『うどん大学』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40031799/
福岡市中央区赤坂1丁目10-1丸徳ビル1F
こちらは大正通りの赤坂門の交差点のひとつ南側の通りを西に入ってすぐのところにあるうどん屋です。
最近は博多の柔らかいうどんも名が知れていますが、こちらのお店のうどんはほどよいコシがあるつるつるとした手打ちの細麺で釜揚げの“あつ”と冷水でしめた“ひや”、ひやに熱い出汁を注ぐ“ぬる”という独特の呼び名があります。
1番人気は「すじ釜うどん」でつけ麺スタイルのうどんで、甘く味付けされお箸でホロホロとなるほど柔らかく煮込まれた牛すじが入ったお出汁に別皿に盛られた麺をつけていただきます。
普通のうどん屋さんとしても好評なのですが、こちらのお店は居酒屋メニューが豊富でお酒の種類も多く、仕事終わりに飲みに来ることもできるのです。
最近増えてきているうどん&居酒屋スタイルですが、ランチとしては強いうどん業態も夜はかなり弱く、うどんだけでは戦いづらいディナータイムを居酒屋スタイルでカバーできます。さらに言うと〆のラーメンは脂っぽくて胃もたれがするけれど、何か麺類が食べたいということでうどんや素麺を〆に選択する人が意外と多く、22時以降の需要はあるため何件も回るのが面倒な人や単身で自宅もしくは会社の近くで飲んで食べてサクッと帰りたい人には重宝しています。
このようにどんどん地価が上がっていき新しいお店が増えている福岡の流れに乗るためには、自分のお店の強みと集客が弱くなる時間帯に何が求められるのかを冷静に考え、強みを活かしつつ柔軟にメニュー展開していくことも大切なのではないでしょうか。
【最後に…】
いかがでしたでしょうか。天神や大名のように買い物で使うことが少ないため、近くに住んでいたり会社があったりしないとなかなか行かない赤坂なのですが、大手門側には三井住友海上、電通、読売新聞、ホンダと有名企業の支店が入っているオフィスビルが並び、オフィスが多い大名の西部からも歩いてすぐという立地と大正通りから一本入るだけで家賃がお手頃な物件もあり、小規模なお店を始められる方にはなかなかの穴場ではないかと思います。
詳しくはご紹介していませんが、人気店で名前を挙げたつけ麺屋の「麺や兼虎」や担々麺の「大名ちんちん」などはお昼時には行列ができるお店として口コミサイトで話題になっています。
福岡で店舗数が少ない業態は徒歩数分の差くらいであれば赤坂でも十分お客様を引っ張ることができ、料理の提供スピードを速くできる工夫をしつつあえて席数を抑え小規模なお店にすると行列ができやすく話題になりやすいのではないでしょうか。