美野島1丁目のエリアマーケティング
博多駅の南側にある昭和レトロな雰囲気が多くある美野島1丁目エリアについてご紹介します。
【美野島の基本情報】
南北は竹下1丁目交差点からRITZ5まで直線距離で約1.5km、東西は新幹線・JR線路高架下から那珂川まで約750mのエリアで、北から1丁目、2丁目…となっています。
大きな通りは美野島2丁目と3丁目の間を走る『百年橋通り(県道555号線)』とキャナルシティからTVQ前を通り百年橋通りまでつづく『こくてつ通り』、こくてつ通りから南にくだる延長線にある『国道385号線』、こくてつ通りの西側に位置し平行に走る『美野島通り(県道553号線)』があります。
【美野島1丁目ってどんなところ?】
博多駅エリアの一角、博多駅前4丁目と住吉に隣接するエリアで、かつては博多駅に近く、国鉄の駅があり、交通の便がとても良い一等地でしたが、駅が廃止されたために商業区画比率は減少しました。
一部の方には衰退しているというイメージがあるかと思いますが、これは駅がなくなり商業地区としての魅力が無くなっていった過程をみてきたことが要因であるかと思います。
周辺地区に比べ居住地区の比率が高いエリアで、家賃の安いワンルームマンションが多く、自転車があれば博多駅まですぐの立地であることから利便性はまずまず良いので若者の居住者が多い地区です。
また、付近には外国人学校があり外国人の学生が多く住んでいることも特徴です。
加えて博多駅に近いため企業のオフィスが多いエリアでもあります。
美野島1丁目と2丁目の境には生鮮品や菓子、飲食店がならぶ美野島商店街があり、その昭和を感じる街並みには古い時代の風情が色濃く残っています。
通常この商店街に人が溢れかえることはあまりありませんので飲食店出店の際に大きな注意を払う必要はあまりないのですが、この商店街の通りはエリアの中でも人通りがある方ですから、路地として意識していただくと良いと思います。
お昼のランチ需要が少なからずあり、焼きそばの想夫恋、担々麺のとり田さん、住吉にはなりますが近くにとんこつラーメンのShinShinさんなどのランチ営業系のお店が存在しています。
夜については強いエリアとは言えませんが、若者や外国人などが多いこともあり低単価のお店にはお客様が多く入っている傾向があります。
お昼も夜も特別強いわけではないためわざわざ美野島に出店することを考える飲食店オーナーは非常に少数であると思います。
そのため、最近では空き物件が多くあり家賃の下落が顕著なエリアとなっています。
逆に考えれば家賃が安くなっているが故に集客の問題をクリアしリピーターを確保できる業態であれば、家賃が安く、若者が多い地区のため人材の確保も比較的しやすく勝負できる業態や戦略があるとも言えます。
【美野島1丁目の交通アクセス】
エリア至近の公共交通機関は西鉄バスのみで、こくてつ通り沿いを走る博多駅方面への路線、百年橋方面を走る平尾、高宮方面への路線があります。
ただしこのエリアに住む方は自転車か自家用車もしくは徒歩での移動が基本となるので交通アクセスにはあまり気を配る必要はあまりありません。
【美野島1丁目の人通りについて】
下の地図では美野島1丁目の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
このエリアにおける人の移動の目的は、通勤通学、生活用品買い出し、家から街などへの移動、食事、と完全に生活を中心としたものとなります。
このためこくてつ通りに近いほど大きな路地であるほど人通りが多くなります。
特にエリアの西側(那珂川側)に居住地区が密集していて、居住地区から東西に伸びる路地を通ってこくてつ通りに出る人の流れが基本となります。
このため、こくてつ通りと平行に伸びる路地よりも、百年橋通りの平行して東西に伸びる路地の方が人通りの面では有利であると言えます。
【美野島1丁目の狙い目】
美野島で商売をするとすれば業種は生活に関係するコンビニかスーパーか飲食店となりますが、コンビニ、スーパーは充分な数が存在するため、自動的に飲食店が出店できる数少ない業種となりますが、最近は飲食店の方からも人気の少ない地域であるために空き物件が非常に多く家賃もとても安くなっています。
・低単価
・若者や外国人に受け入れられるメニュー構成
・地元民に密着する営業形態
・20坪以下で営業できる
・ランチの営業も実施する(これはマストではないです)
上記のような商売を検討している方にとっては、家賃を安くすませられる美野島はマッチすると思います。
美野島の中でも、百年橋通りに平行に伸びる路地で、こくてつ通りに近い場所の物件がオススメです。
上記の路地は付近の住民が通勤通学や買い物の際に通る路地で、広告費をかけずに多くの新規飛び込み客を得ることが出来ます。
ただし、新規の飛び込み客は有限ですから早期にリピート客を獲得できるメニュー構成、業態企画が必要です。
かなり限定的ではありますが、美野島のような特殊なエリアへの出店を検討してみることは、実際に出店しなくても、急激に変化する街、競合状況への対応力を考えるキッカケになるのではないかと思います。
ここで、皆様の参考になりそうな美野島1丁目地区で人気のお店をご紹介します。
・酒房まじょらむ(和食)
・想夫恋 住吉店(焼きそば)
・長浜御殿 住吉店(ラーメン)
・博多担々麺 とり田(担々麺/唐揚げ)
・炙りバル アンプ(イタリアン/居酒屋)
・かどや食堂(定食)
・真心キッチンドラゴンボール(居酒屋)
『炙りバル アンプ』
ぐるなび↓
https://r.gnavi.co.jp/9vkssxt50000/
福岡市博多区美野島1丁目16-1ノーブル美野島
こくてつ通りのRITZ5がある角をまがり西へ進み、人気店の「博多担々麺 とり田」や「想夫恋」を通り過ぎた先にあるローソンの2つ西側のブロック角地にこちらの『炙りバル アンプ』はあります。
白の壁にガラスを木材で縁取ったドア、暖簾と高級和食店のような外観ですが、中は木目と白い壁で清潔感があり、コンクリート打ちっぱなしの天井と並べられたワインボトル、カウンター上部につるされたワイングラスがバルであることを思い出させます。
オススメは店名にもなっている“炭火炙り”でいただくお肉。
牛だけでなく、イベリコ豚、骨付きのラム、鴨のフィレなどの種類があり、そのお肉を一番美味しくいただける焼き加減を研究し、丁寧にじっくり焼き上げて提供しています。
お肉炙り4種類セットが1980円でボリュームたっぷりだったり、コースが2時間飲み放題で4,000円~だったり、内装のオシャレさと低価格が人気の秘訣です。
住吉・美野島は一人暮らしの若者が多く、食事にそんなに出せない世代が多いため、あまり高級なお店はやりづらいエリアになると思います。
また、
・ジャポネソース【牛・豚・鴨】
・イタリアントマト&バジルソース【豚】
・ブルーチーズクリーム【豚・鴨・ラム】
・フレンチスタイル赤ワインソース【牛・鴨・ラム】
・トリュフが香るマルサラソース【牛・鴨・ラム】
をお肉の種類に応じて各種プラス150円(税抜)で楽しむことができます。
お肉の種類が豊富で、ソースの組み合わせもあると、“次はあの組み合わせで食べてみたい”という気持ちをくすぐることができるのでリピートする確率をあげることができるのではないでしょうか。
『かどや食堂』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40014238/
福岡市博多区美野島1丁目12-9
美野島通りにあるドラッグセガミ(ココカラファイン)の北向かいにある美野島商店街を古くから見守ってきた『かどや食堂』があります。
近所のビジネスマンたちのランチ場所としてずっと営業していたんだろうなと言わずもわかるザ・昭和の食堂といった雰囲気で、お洒落とは程遠い感じもしますが、懐かしい空間が広がっています。
店頭には食品サンプルと手書きで書かれたメニューが並んでおり、驚くべきはその値段。
ほとんどのメニューが500円以下なのです。
博多駅周辺で食べると1000円近くすることもあるかつ丼や天丼が490円。
定食も500円とお小遣いをやりくりしているお父さんたちの味方と言わんばかりの値段です。
この『かどや食堂』のオススメは夏場限定の懐かしの『アイスキャンデー』。
すべて手作りでこのご時世で1本50円という安さ。
あずき、オレンジ、抹茶、コーヒー、ミルク、パインなどの種類があり、このアイスキャンデーだけを大量に大人買いする人もいるほど美野島界隈では大人気なんです。
最新のものもいいですが、美野島ではノスタルジックな街の雰囲気に合った昭和レトロなものが、根強い人気を誇っているようですね。
日本人には“懐かしいもの”でも外国人観光客からしてみると自分の国では見かけないという理由で興味を引くことはできるかもしれません。
【最後に…】
いかがでしたでしょうか。古き良き博多の町を残した美野島1丁目をご紹介してまいりました。
美野島は博多と竹下の間にあり、各方面へ自転車があれば割と便利で、美野島1丁目、2丁目であれば、博多駅まで歩いても15分ほどで着くため、古いビルが建て替えられたり、新築マンションができたり、他県から来た人たちにとっては居住エリアとして人気がでてくるのではないでしょうか。
スーパー、ディスカウントストア、公園などもあり、住環境はいい方に入ると思いますので、まだまだ広がりをみせる博多の開発の恩恵を受けていくことが十分予測されるエリアでもあります。
【美野島の基本情報】
南北は竹下1丁目交差点からRITZ5まで直線距離で約1.5km、東西は新幹線・JR線路高架下から那珂川まで約750mのエリアで、北から1丁目、2丁目…となっています。
大きな通りは美野島2丁目と3丁目の間を走る『百年橋通り(県道555号線)』とキャナルシティからTVQ前を通り百年橋通りまでつづく『こくてつ通り』、こくてつ通りから南にくだる延長線にある『国道385号線』、こくてつ通りの西側に位置し平行に走る『美野島通り(県道553号線)』があります。
【美野島1丁目ってどんなところ?】
博多駅エリアの一角、博多駅前4丁目と住吉に隣接するエリアで、かつては博多駅に近く、国鉄の駅があり、交通の便がとても良い一等地でしたが、駅が廃止されたために商業区画比率は減少しました。
一部の方には衰退しているというイメージがあるかと思いますが、これは駅がなくなり商業地区としての魅力が無くなっていった過程をみてきたことが要因であるかと思います。
周辺地区に比べ居住地区の比率が高いエリアで、家賃の安いワンルームマンションが多く、自転車があれば博多駅まですぐの立地であることから利便性はまずまず良いので若者の居住者が多い地区です。
また、付近には外国人学校があり外国人の学生が多く住んでいることも特徴です。
加えて博多駅に近いため企業のオフィスが多いエリアでもあります。
美野島1丁目と2丁目の境には生鮮品や菓子、飲食店がならぶ美野島商店街があり、その昭和を感じる街並みには古い時代の風情が色濃く残っています。
通常この商店街に人が溢れかえることはあまりありませんので飲食店出店の際に大きな注意を払う必要はあまりないのですが、この商店街の通りはエリアの中でも人通りがある方ですから、路地として意識していただくと良いと思います。
お昼のランチ需要が少なからずあり、焼きそばの想夫恋、担々麺のとり田さん、住吉にはなりますが近くにとんこつラーメンのShinShinさんなどのランチ営業系のお店が存在しています。
夜については強いエリアとは言えませんが、若者や外国人などが多いこともあり低単価のお店にはお客様が多く入っている傾向があります。
お昼も夜も特別強いわけではないためわざわざ美野島に出店することを考える飲食店オーナーは非常に少数であると思います。
そのため、最近では空き物件が多くあり家賃の下落が顕著なエリアとなっています。
逆に考えれば家賃が安くなっているが故に集客の問題をクリアしリピーターを確保できる業態であれば、家賃が安く、若者が多い地区のため人材の確保も比較的しやすく勝負できる業態や戦略があるとも言えます。
【美野島1丁目の交通アクセス】
エリア至近の公共交通機関は西鉄バスのみで、こくてつ通り沿いを走る博多駅方面への路線、百年橋方面を走る平尾、高宮方面への路線があります。
ただしこのエリアに住む方は自転車か自家用車もしくは徒歩での移動が基本となるので交通アクセスにはあまり気を配る必要はあまりありません。
【美野島1丁目の人通りについて】
下の地図では美野島1丁目の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
このエリアにおける人の移動の目的は、通勤通学、生活用品買い出し、家から街などへの移動、食事、と完全に生活を中心としたものとなります。
このためこくてつ通りに近いほど大きな路地であるほど人通りが多くなります。
特にエリアの西側(那珂川側)に居住地区が密集していて、居住地区から東西に伸びる路地を通ってこくてつ通りに出る人の流れが基本となります。
このため、こくてつ通りと平行に伸びる路地よりも、百年橋通りの平行して東西に伸びる路地の方が人通りの面では有利であると言えます。
【美野島1丁目の狙い目】
美野島で商売をするとすれば業種は生活に関係するコンビニかスーパーか飲食店となりますが、コンビニ、スーパーは充分な数が存在するため、自動的に飲食店が出店できる数少ない業種となりますが、最近は飲食店の方からも人気の少ない地域であるために空き物件が非常に多く家賃もとても安くなっています。
・低単価
・若者や外国人に受け入れられるメニュー構成
・地元民に密着する営業形態
・20坪以下で営業できる
・ランチの営業も実施する(これはマストではないです)
上記のような商売を検討している方にとっては、家賃を安くすませられる美野島はマッチすると思います。
美野島の中でも、百年橋通りに平行に伸びる路地で、こくてつ通りに近い場所の物件がオススメです。
上記の路地は付近の住民が通勤通学や買い物の際に通る路地で、広告費をかけずに多くの新規飛び込み客を得ることが出来ます。
ただし、新規の飛び込み客は有限ですから早期にリピート客を獲得できるメニュー構成、業態企画が必要です。
かなり限定的ではありますが、美野島のような特殊なエリアへの出店を検討してみることは、実際に出店しなくても、急激に変化する街、競合状況への対応力を考えるキッカケになるのではないかと思います。
ここで、皆様の参考になりそうな美野島1丁目地区で人気のお店をご紹介します。
・酒房まじょらむ(和食)
・想夫恋 住吉店(焼きそば)
・長浜御殿 住吉店(ラーメン)
・博多担々麺 とり田(担々麺/唐揚げ)
・炙りバル アンプ(イタリアン/居酒屋)
・かどや食堂(定食)
・真心キッチンドラゴンボール(居酒屋)
『炙りバル アンプ』
ぐるなび↓
https://r.gnavi.co.jp/9vkssxt50000/
福岡市博多区美野島1丁目16-1ノーブル美野島
こくてつ通りのRITZ5がある角をまがり西へ進み、人気店の「博多担々麺 とり田」や「想夫恋」を通り過ぎた先にあるローソンの2つ西側のブロック角地にこちらの『炙りバル アンプ』はあります。
白の壁にガラスを木材で縁取ったドア、暖簾と高級和食店のような外観ですが、中は木目と白い壁で清潔感があり、コンクリート打ちっぱなしの天井と並べられたワインボトル、カウンター上部につるされたワイングラスがバルであることを思い出させます。
オススメは店名にもなっている“炭火炙り”でいただくお肉。
牛だけでなく、イベリコ豚、骨付きのラム、鴨のフィレなどの種類があり、そのお肉を一番美味しくいただける焼き加減を研究し、丁寧にじっくり焼き上げて提供しています。
お肉炙り4種類セットが1980円でボリュームたっぷりだったり、コースが2時間飲み放題で4,000円~だったり、内装のオシャレさと低価格が人気の秘訣です。
住吉・美野島は一人暮らしの若者が多く、食事にそんなに出せない世代が多いため、あまり高級なお店はやりづらいエリアになると思います。
また、
・ジャポネソース【牛・豚・鴨】
・イタリアントマト&バジルソース【豚】
・ブルーチーズクリーム【豚・鴨・ラム】
・フレンチスタイル赤ワインソース【牛・鴨・ラム】
・トリュフが香るマルサラソース【牛・鴨・ラム】
をお肉の種類に応じて各種プラス150円(税抜)で楽しむことができます。
お肉の種類が豊富で、ソースの組み合わせもあると、“次はあの組み合わせで食べてみたい”という気持ちをくすぐることができるのでリピートする確率をあげることができるのではないでしょうか。
『かどや食堂』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40014238/
福岡市博多区美野島1丁目12-9
美野島通りにあるドラッグセガミ(ココカラファイン)の北向かいにある美野島商店街を古くから見守ってきた『かどや食堂』があります。
近所のビジネスマンたちのランチ場所としてずっと営業していたんだろうなと言わずもわかるザ・昭和の食堂といった雰囲気で、お洒落とは程遠い感じもしますが、懐かしい空間が広がっています。
店頭には食品サンプルと手書きで書かれたメニューが並んでおり、驚くべきはその値段。
ほとんどのメニューが500円以下なのです。
博多駅周辺で食べると1000円近くすることもあるかつ丼や天丼が490円。
定食も500円とお小遣いをやりくりしているお父さんたちの味方と言わんばかりの値段です。
この『かどや食堂』のオススメは夏場限定の懐かしの『アイスキャンデー』。
すべて手作りでこのご時世で1本50円という安さ。
あずき、オレンジ、抹茶、コーヒー、ミルク、パインなどの種類があり、このアイスキャンデーだけを大量に大人買いする人もいるほど美野島界隈では大人気なんです。
最新のものもいいですが、美野島ではノスタルジックな街の雰囲気に合った昭和レトロなものが、根強い人気を誇っているようですね。
日本人には“懐かしいもの”でも外国人観光客からしてみると自分の国では見かけないという理由で興味を引くことはできるかもしれません。
【最後に…】
いかがでしたでしょうか。古き良き博多の町を残した美野島1丁目をご紹介してまいりました。
美野島は博多と竹下の間にあり、各方面へ自転車があれば割と便利で、美野島1丁目、2丁目であれば、博多駅まで歩いても15分ほどで着くため、古いビルが建て替えられたり、新築マンションができたり、他県から来た人たちにとっては居住エリアとして人気がでてくるのではないでしょうか。
スーパー、ディスカウントストア、公園などもあり、住環境はいい方に入ると思いますので、まだまだ広がりをみせる博多の開発の恩恵を受けていくことが十分予測されるエリアでもあります。